2023/08/05 (Sat) 03:37:22
Ⅱ号戦車A,B型の製作
- 尾藤 満
久しぶりにⅡ号戦車の製作を再開しました。
キットについて調べてみるとマイナーな車両であるため、ディテールアップパーツを含め、在庫が無くなった時点で再生産をしない製品が多いことに驚きました。
さて、今回はA型とB型をタミヤとドラゴンのキットで作り比べ、今後はC改修型、D型、F型の製作を予定しています。
2024/02/28 (Wed) 11:52:51
Re: Ⅱ号戦車A,B型の製作
- かば◎
Site
>>これを見るとハッチの後部を引き上げてから少しスライドさせてから
>>開く構造ではないかと推測できますが、いかがでしょうか?
なるほど! それならちゃんと開きそうです。
ただ、増加試作型ハッチは単純なヒンジなので、問題はまだ残ります。
しかし、
「増加試作型ハッチでは、一度クラッペを開いてから開けるなど面倒だったので、量産型ではヒンジに一工夫、改良が施された」
といった流れもありそうですね。
>>先日開催された静岡AFVの会で、タミヤの新製品がI号戦車と発表され
うわー。これは楽しみですね。
ドラゴンがかなりの残念キットだったB型で出てくれると嬉しいなあ……。
2024/02/28 (Wed) 05:22:43
Re: Ⅱ号戦車A,B型の製作
- 尾藤 満
かば◎さん
>「作っている最中に、いじっているからこそ気付く修正点」って、ありますよね。
私もよくあります。このあたりは正確だろうという先入観からそのまま作っていて、
「アレおかしいぞ」となり、作り直しています。
>無線手ハッチ、(略)どう見ても、後面クラッペに引っかかって、そのままではうまく開かないような
これも作っていて気づくことですよね。
掲載した写真はA型のマニュアル(D651/1)の図面ですが、ヒンジの構造にヒントがありそうです。
これを見るとハッチの後部を引き上げてから少しスライドさせてから
開く構造ではないかと推測できますが、いかがでしょうか?
ところで、先日開催された静岡AFVの会で、タミヤの新製品がI号戦車と発表され
エックス(旧ツイッター)で話題となっています。
大戦初期のマイナーな軽戦車好きの私にとっては気になるアイテムで
多分、5月の静岡ホビーショーで正式発表となると思いますが、今から楽しみです。
2024/02/28 (Wed) 01:14:30
Re: Ⅱ号戦車A,B型の製作
- かば◎
Site
A/B型製作記の進捗、楽しみにしています。
タミヤのキットで、無線手用ハッチが「増加試作型のサイズで量産型の形状」というのは気付きませんでした。
こういう、「作っている最中に、いじっているからこそ気付く修正点」って、ありますよね。
(私の場合は、事前のリサーチも甘いので、『途中で気づいて慌てることばかり』、あるいは『結局気付かないまま終わる』ということも多いのですが)
そのあたり、尾藤さんの製作記は有り難い情報が多く感謝です。
ところでこの無線手ハッチ、IBGのa2型をいじっていて気になったのですが、どう見ても、後面クラッペに引っかかって、そのままではうまく開かないような……。
最初は、単純に「模型だとクラッペに厚みがあるから開かないだけ?」と思っていたのですが、博物館車両の写真を見ると、実物でも(増加試作型も量産型も)引っかかりそうな感じです。
ウチのブログの掲示板での意見では、「クラッペをいったん開けて、傾けてからハッチを開けるのでは」説が出ていますが、尾藤さんのご意見や如何に。
2023/12/21 (Thu) 19:54:00
Re: Ⅱ号戦車A,B型の製作
- 尾藤 満
かば◎さん、お久しぶりです。
フェンダーの滑り止めについては前にお聞きした記憶がありますが、まだ確認していません。
I号戦車やII号戦車の菱目模様滑り止め板は貴重なアルミ合金製なので、不必要な部分は一般的な鉄板にしていたかもしれませんね。
2023/12/19 (Tue) 23:10:13
Re: Ⅱ号戦車A,B型の製作
- かば◎
Site
掲示板への書き込みはお久しぶりです。
II号戦車主量産型の製作記、非常に楽しく、興味深く読ませて頂いています。
タミヤのキットは発売されて早々に、おおよその形になるまで組んだことがあるのですが、やはり好きな大戦初期の軽戦車なので、もうちょっと手を入れて作りたいなあと(未組立のキットの箱も積んで)止まっています。
以前、ちょっといじった時にも気になっていたことがあります。
おそらくb型以降?……右フェンダー後部は滑り止めパターンがなくてツルツルなのが標準だと思うのですが、一部車輛はこの部分に滑り止めがあるような(今、実例はこれだ!という写真が探し当てられないのですが)。
これは生産時期などと関係があるのでしょうか(あるいは、滑り止めがあるヤツがある、というのは私の勘違いでしょうか)。
2023/10/09 (Mon) 19:08:57
Re: Ⅱ号戦車A,B型の製作
- 尾藤 満
マンリーコさん
A型とB型の相違箇所はそんなにありませんが、タミヤとドラゴンの違いはいろいろとあるので、そちらの紹介がメインになると思います。ブログを拝見しており、参考にさせていただいています。
2023/10/09 (Mon) 15:31:49
Re: Ⅱ号戦車A,B型の製作
- マンリーコ
Site
ご無沙汰しております。
A型とB型、どこが違うのか未だによくわからないので、作り比べが楽しみです!
昔、ドラのA型が出たときに、B型のキットとどこが違うのか、私なりに検証したのですが、転輪のパーツが変更されているのは気が付きませんでした。
タミヤは、「フランス戦線」のキットはA~C型なのに、「ポーランド戦線」のキットはC型の表記なんですね。確かA型でも行けたと思うんですが…。
2023/09/10 (Sun) 18:29:46
Re: Ⅱ号戦車A,B型の製作
- 尾藤 満
hiranuma さん
増加試作型のa〜c型はポーランド戦として作ったので
A型とB型はフランス戦などの西方戦役、
C改修型はロシア戦とアフリカ戦の2台を計画しています。
タミヤのC型キットは生産休止中なので、現在は入手難ですね。
前回のc型の製作記事でタミヤのキットについて紹介したので、
今回はドラゴンのキットの攻略法を中心にまとめようと思っています。
2023/09/10 (Sun) 16:56:12
Re: Ⅱ号戦車A,B型の製作
- hiranuma
尾藤さん
私は2号戦車ならC型かな〜と思っていましたが在庫がありませんし、欠品で売っていませんね。
車体前部の丸まった感じが好きだったのですが、C改修型にせざるを得ません。
そこで尾藤さんの制作レポートを参考にさせていただきたいと思います。
C改修型ですとフランス戦でしょうか。
今後が楽しみです。
2021/11/18 (Thu) 20:26:03
ヴェスペの製作
- 尾藤 満
今回の新作はII号戦車の車台を利用した自走榴弾砲「ヴェスペ」です。
前作では38(t)戦車を8台連続して製作したので、さすがに他の戦車を作りたいと思い、この車両にたどり着きました。
ヴェスペはキットが発売された当時にアハパンのイラストを描く際に仮組みしただけですが、戦闘室内部の再現には参考になる資料がほとんど無く、特に無線機には苦労した思い出があります。
例によって毎年5月に開催されるモデラーズクラブ合同作品展に向けて製作を進めていますが、来年こそは開催されることを祈るばかりです。
2023/05/20 (Sat) 20:13:33
Re: ヴェスペの製作
- マンリーコ
Site
尾藤さん
丁寧な解説をしていただき、ありがとうございます。
資料がない以上、想像で進めていくしかなさそうです。
砲弾の上下については、もう少し考えてみたいと思います!
2023/05/20 (Sat) 18:58:45
Re: ヴェスペの製作
- 尾藤 満
マンリーコさん
>ロレーヌ車体に105ミリ砲を搭載した自走砲を作っているのですが、
車内への砲弾の搭載方法がまったくわからずに、苦慮
この車体については資料を収集していないので、私もわかりませんし、
そのような資料を見た記憶がありません。
ご期待に添えず、すみません。
>この砲弾ケースは、ヴェスペ独自のものなのでしょうか?
ヴェスペの車体に合うように設計されたものと思います。
>ヴェスペでは砲弾の頭部を上に向けて収納しているようですが、
>オチキスに105ミリ砲を搭載した自走砲では逆(頭部が下向き)の
>ようなので、意外な感じがしました。
確かにそうですね。ヴェスペのケースに砲弾を搭載した写真を探してみましたが、
よい写真は見当たりませんでした。しかし、グリレは頭部を上にして搭載している
写真があり、砲弾の搭載方法がなぜ異なるのか、その理由についてはわかりません。
2023/05/18 (Thu) 20:57:10
Re: ヴェスペの製作
- マンリーコ
Site
いつもながら素晴らしい作品で、楽しませていただきました。
ところで、今、ロレーヌ車体に105ミリ砲を搭載した自走砲を作っているのですが、車内への砲弾の搭載方法がまったくわからずに、苦慮しております。
同じ砲を搭載した各種車輛を調べてみると、いずれも、まったく違うようなのです。
ヴェスペについては、(手持ちの「アハトゥンク」と)こちらのサイトを拝見しておりますが、この砲弾ケースは、ヴェスペ独自のものなのでしょうか?
また、ヴェスペでは砲弾の頭部を上に向けて収納しているようですが、オチキスに105ミリ砲を搭載した自走砲では逆(頭部が下向き)のようなので、意外な感じがしました。
もし、何か情報をお持ちでしたら、ご教示いただければと思います。
2023/04/21 (Fri) 12:30:28
Re: ヴェスペの製作
- 尾藤 満
hiranuma さん
ご回答ありがとうございました。
写真のWz.34はフェンダーが付いたりして東京AFVの会から製作が進行していますね。
完成が楽しみですが、塗装すると修正箇所が見えなくなるので少し残念です。
さて、静岡のモデラーズ合同作品展まで一ヶ月を切りました。今年は仕事の関係で最初から最後まで展示ができないですが、みなさんにお会いできることを楽しみにしています。
2023/04/20 (Thu) 16:12:55
Re: ヴェスペの製作
- hiranuma
尾藤さん
>今後の参考にしたいので、参考になったところを教えていただければ幸いです。
ヴェスペの製作が微に入り細に入りで、Web版:アハトゥンク・パンツァーだということですね。
完璧なヴェスペ製作を目指すことができる拠り所かなと思います。
そのぶん少々ハードルが高いのですが自分のできる範囲で工作していければよいかと。
それと、製作(4) Model making(4) で紹介されていた100円ショップのディスプレーケース(フラットタイプ)の活用は実際的でよいのでwz.34の製作で真似してみました。
2023/04/17 (Mon) 12:18:08
Re: ヴェスペの製作
- 尾藤 満
hiranuma さん
>ヴェスペの製作レポートありがとうございました。
>私が作る際に基本的な指針として活用させていただきます。
今後の参考にしたいので、参考になったところを教えていただければ幸いです。
>ところで静岡ホビーショーに展示する新作はマーダーでしょうか?
以前も書きましたが、現在はII号戦車を作っています。
合同作品展に展示するのは前回未完成だったヴェスペの予定です。
これまでのレポートを見てから実物を見ていただけたらと思っています。
2023/04/16 (Sun) 18:44:48
Re: ヴェスペの製作
- hiranuma
尾藤さん
ヴェスペの製作レポートありがとうございました。
私が作る際に基本的な指針として活用させていただきます。
ところで静岡ホビーショーに展示する新作はマーダーでしょうか?
自走砲続きですが魅力的なアイテムで是非作ってみたいシリーズです。
2023/02/07 (Tue) 18:21:58
Re: ヴェスペの製作
- 尾藤 満
hiranumaさん
>38(t)がずらりと並んでいたのでその印象が強くて
38(t)戦車群に隠れていましたか。せっかく作ったのに残念です。(泣)
>それとヴェスペは未完部分があった様な〜?気がして
確かに考証や追加工作があって昨年の展示会までに完成できませんでした。
もし、ご要望が多く集まれば、今年の合同作品展に再展示しようかと思っています。
>そうするとⅢ号やⅣ号はまだずっと先でしょうか。
そうですね。
II号戦車A〜F型の後はマーダーIIやIIIなどを作りたいので、いつになるのか自分でも分かりません。
2023/02/07 (Tue) 13:12:22
Re: ヴェスペの製作
- hiranuma
尾藤さん
そうでしたね!
38(t)がずらりと並んでいたのでその印象が強くて、、。
それとヴェスペは未完部分があった様な〜?気がして。
次回作はⅡ号戦車の続きですか。
そうするとⅢ号やⅣ号はまだずっと先でしょうか。
個人的にはⅢ号のHやG型が好きで、Ⅳ号ならD型なのです。
アハパンを参考にⅣ号D型を作るのはいつになるのか未定で、いまはポーランドの装甲車を作っています。5月にお見せできるかな〜。
2023/02/06 (Mon) 18:26:47
Re: ヴェスペの製作
- 尾藤 満
hiranumaさん
コメントありがとうございます。
>今年のホビーショーでは、ヴェスペを観れるのですね。
添付写真は昨年の合同作品展の1枚ですが、hiranumaさんの名作ケッテンクラートの背景には私のヴェスペの一部が写っています。私の作品は徹底工作しても地味なので、ほとんど目立ちません。(笑)
>気の早い私は、その次は何?と思ったりしています。
次回作は II号戦車の続きです。しかし、いろいろあって予定よりかなり遅れています。
2023/02/05 (Sun) 18:44:47
Re: ヴェスペの製作
- hiranuma
車内の機器配線が絶妙です。
これほど比較考証した部材の選定と的確な工作が行き届いた作品は模範作品として残るものだと思います。概ね出来ているタミヤのキットを弄りまくり完成度を上げていく様は比較しようがありません。
今年のホビーショーでは、ヴェスペを観れるのですね。
気の早い私は、その次は何?と思ったりしています。
2022/12/10 (Sat) 11:51:20
Re: ヴェスペの製作
- 尾藤 満
Shin5 さん
>ご返事、アドバイスありがとうございます!
参考になってよかったですね。
しかし、代わりに新たな疑問が生じて考証の沼にどんどんハマっていくんですよね。
2022/12/09 (Fri) 23:59:06
Re: ヴェスペの製作
- Shin5
ご返事、アドバイスありがとうございます!
WWPの写真集、昔入手していたので探して確認したところ、確かにありました。
ただ、このケース、防盾内側左側面の細長いケースなんですよね?
WESPEの左側のケースとはサイズが違うような・・・
そしてこの写真集の牽引型のleFH18はわざわざ脚にもクリーニングロッド積んでるんですよね
細かいところもよく観察してみると色々と楽しめますね!
2022/12/04 (Sun) 19:16:30
Re: ヴェスペの製作
- 尾藤 満
hiranumaさん
>いいとこ取りして簡単に作るには、、。
ヴェスペについて、これまで詳しく書いた製作記事があまり無かったので、書いているところですが、少しでも参考になれば幸いです。
>キットの増加、資料の増加、ツールの増加、資材の増加が進み部屋とデスクが大混乱で、隙間が無く塗装もできない状態です。
>明日は大掃除片付けDAYにします!
私のデスク上も資料やツールなどで作業スペースがほとんど無い状態なので私も見習いたいです。
2022/12/03 (Sat) 22:07:27
Re: ヴェスペの製作
- hiranuma
部材の考証、選定を徹底して製作が進むヴェスペのレポート凄いです。
真似して作ったらいいかな、と思っていたのですがとんでもないですね。
いいとこ取りして簡単に作るには、、。
キットの増加、資料の増加、ツールの増加、資材の増加が進み部屋とデスクが大混乱で、隙間が無く塗装もできない状態です。
ポーランドの装甲車wz.34のリベット400個付け終えたので、明日は大掃除片付けDAYにします!
2022/11/27 (Sun) 18:24:36
Re: ヴェスペの製作
- 尾藤 満
Shin5 さん
同じWWPの「WWII German and Soviet Field Howitzers in detail では防盾内側のケースに収納されていた洗桿頭部のブラシの写真が掲載されています。
なお、御指摘のイラストは洗桿ではなく、ラマ−(装填棒、突棒)だと思います。
延長ロッドの行方は私もわかりませんが、多分、連結式の標桿(測量ポール)を代用したのではと推測しています。
2022/11/27 (Sun) 09:38:18
Re: ヴェスペの製作
- Shin5
ヴェスペの製作記事、楽しみにしています。
私も色々調べていたのですが、この車両、「クリーニングロッド」をどこに仕舞っていたのか
よくわかりません。WWPのWespe in detailという冊子のパースの狂ったイラストでは戦闘室内部
右舷側上部に固定していたように描かれていますが、延長ロッドは見当たりません。
黒くて長い袋を右舷戦闘室外側にぶら下げている写真が何枚かありますが、あの中かな、などと想像しています。
いかがお考えでしょうか?
2022/10/02 (Sun) 08:34:39
Re: ヴェスペの製作
- 尾藤 満
hiranuma さん
>私はいくつか並行して制作することが増えています(あれこれ作りたくなる症候群)。
尾藤さんは今のもの一本槍ですか?
私は同じ車両の初期型と後期型というように同じ車両を2〜4台まとめて作りますが、別の車両は作っていません。というのも、合同作品展への展示が最終目標なので、浮気する余裕が無いむのです。今回のヴェスペでもそうですが、これまでの経験から製作中にいろいろなアイデアや新たな資料による作り直しが次々出てくるので、とても時間がないのです。
>今はこんなものスクラッチしています。
ポーランドの装甲車wz.34のオチキス7.92mm機関銃wz.25です。
さすがですね。ぜひ、完成したら見せて下さい。
2022/10/01 (Sat) 20:11:08
Re: ヴェスペの製作
- hiranuma
ここまでやるのか、というディティール工作は凄いです。
比較キットを例示しながら最適なものを選択して無いものは加工していく様は素晴らしいです。
細部にこだわり際限のない工作が続くのは問題ですが比較して最適を選択する製作レーポートは、それ自体が製作マニュアルとなるので観ている方は歓迎です。
「ヴェスペ製作マニュアル」ますます快調ですね。
コロナでコンテストが停滞したため工作済未塗装作品が滞留しています。
作業スペースを整頓して完成させていかねば、、。
私はいくつか並行して制作することが増えています(あれこれ作りたくなる症候群)。
尾藤さんは今のもの一本槍ですか?
今はこんなものスクラッチしています。
ポーランドの装甲車wz.34のオチキス7.92mm機関銃wz.25です。
2022/06/19 (Sun) 14:59:34
Re: ヴェスペの製作
- 尾藤 満
ミカンセーキさん
>真鍮エッチングは箱組みなどははんだ付けで細部は瞬間接着剤など適材適所の工作など、なるほどなるほどと思います。
最近は瞬間接着剤が多いですが、接着面が小さい場合はハンダ付けを用いています。
ボイジャーモデルのエッチングパーツはのりしろがほとんど無いので、工作が大変です。
>操縦席の床面などヘルグラウで塗装されています。大戦初期〜中期まで車内の下部、床面はヘルグラウと私も認識してますが、それがレッドプライマーのままになるのはいつ頃からなのでしょうか
これについては資料が無いですね。
末期ではロートブラウン(レッドプライマー)のままの車体は有名ですが、塗料不足の影響からか車内色であるヘルグラウ(ライトグレー)やエルフェンパイン(アイホリー)も迷彩に用いられていた可能性が出てきているようなので、車内はどうなのかいろいろと妄想できますね。
2022/06/19 (Sun) 09:17:13
Re: ヴェスペの製作
- ミカンセーキ
Site
ヴェスペはキットも持っていて「いつか作ろう」リストに入ってるので、ヴェスペの前後期2台組は見ていて楽しいですね。別々に見てたら気が付きにく違いがよくわかります。
ディテールもさることながら、工作も参考になります。真鍮エッチングは箱組みなどははんだ付けで細部は瞬間接着剤など適材適所の工作など、なるほどなるほどと思います。
操縦席の床面などヘルグラウで塗装されています。大戦初期〜中期まで車内の下部、床面はヘルグラウと私も認識してますが、それがレッドプライマーのままになるのはいつ頃からなのでしょうか。
2022/04/24 (Sun) 21:01:56
Re: ヴェスペの製作
- 尾藤 満
hiranumaさん
>作りたい気持ちが上昇しています。
>でも、尾藤さんの完成を見て作る方がいいかなと
5月に開催されるモデラーズクラブ合同作品展に展示すべく、製作中です。
静岡に来られる際はぜひ、ランナーズのブースに来てください。
>贔屓のタミヤは新作とリニューアル版を計画的に作っており
>4、50年経った旧作がまだまだあり今後出てきます。
今後、どのようなリニューアル版が発売されるのか楽しみですね。
2022/04/24 (Sun) 18:08:24
Re: ヴェスペの製作
- hiranuma
ヴェスペの製作レポート興味深く拝見しています。
所有している旧キット用に対応する新キャタピラを入手しました。
資料のグランドパワー 2003.7も手に入れました。
作りたい気持ちが上昇しています。
でも、尾藤さんの完成を見て作る方がいいかなと、ケッテンクラートをチマチマと。
贔屓のタミヤは新作とリニューアル版を計画的に作っており4、50年経った旧作がまだまだあり今後出てきます。私が作っているのがちょうどその古いキットが多いのでかぶってしまい(ケッテンクラート)、次はBMW R75やツェンダップks750だろうと踏んでいて、それも私の作品リストの上位なので(良いのですが微妙)。
2022/03/13 (Sun) 18:32:13
Re: ヴェスペの製作
- ミカンセーキ
Site
なるほど、お椀形の部品が溶接で組み立てられてるのですね。前面だけ溶接になってるのは、防水を考えてのことなのかしら。こういう部分が分かる写真は少ないですし、あってもディテールの判読には悩むところなので、リサーチに基づいた制作記事があると助かります。
貴重な資料の掲載もありがとうございます。
2022/03/13 (Sun) 16:21:07
Re: ヴェスペの製作
- 尾藤 満
ミカンセーキさん
>最終減速機のカバーの前側、車体側面装甲への取り付き部分に溶接痕を再現されてますが、これはカバーが溶接されてるということではなく、取り付け用の台座が薄いプレート状に溶接してあって、そこにカバーをボルトで固定するのでしょうか。
取り付け用台座にオワン状のパーツが溶接留めされ、車体側面板へはボルト留めされていると解釈しています。
II号戦車ではこのあたりの写真が少ないですが、添付写真が参考になれば幸いです。
>初歩的な質問をご容赦ください。
この質問は少しも初歩的ではなく、かなりマニアックな質問です(笑)
また、この写真では前部フックの下部にジャッキを付けて車体を上げる様子が撮されており、ジオラマの参考になるかと思います。
2022/03/13 (Sun) 11:01:04
Re: ヴェスペの製作
- ミカンセーキ
Site
オープントップの自走砲は模型でも作りがいがあって好きなので、ヴェスペの制作記事も楽しみにしてます。
最終減速機のカバーの前側、車体側面装甲への取り付き部分に溶接痕を再現されてますが、これはカバーが溶接されてるということではなく、取り付け用の台座が薄いプレート状に溶接してあって、そこにカバーをボルトで固定するのでしょうか。
そんなことは全部アハパンに書いてあると言われそうですが、アハパンが出版されてた時期はプラモ作りから離れていたもので、初歩的な質問をご容赦ください。
2022/02/24 (Thu) 20:20:13
Re: ヴェスペの製作
- 尾藤 満
hiranumaさん
メーカーのブログでは
実物のクランプを採寸しているのではなく、
現存車両の写真から寸法を割り出したり、
装備品の大きさに合わせてサイズを決めているようで、
ワイヤーカッターやSシャックルはLサイズを
推奨しています。
https://mausmodeler.blogspot.com/2020/03/135-wwii-ovm.html
https://mausmodeler.blogspot.com/2020/10/135-wwii-ovm.html
ミカンセーキさんの記事は
別メーカーですが、参考になります。
https://hnnh3.exblog.jp/27996654/
2022/02/23 (Wed) 21:14:47
Re: ヴェスペの製作
- hiranuma
もしかしたら私の見落としなのかもしれませんが、MausModelerのOVMクランブについて教えていただきたいのです。
前期型、後期型それぞれS、M、L各サイズがあるのは製造年の違い、対象戦車:Ⅰ号戦車とⅡ号戦車はSサイズ、ティーガー戦車はLサイズなど。による違いなのでしょうか?
2022/02/22 (Tue) 21:54:13
Re: ヴェスペの製作
- 尾藤 満
hiranumaさん
>これは使いたくなりますね。
MausModelerは、良質の製品を製造販売しているので、応援してください。
私は欲しかったし、メーカーへの投資という思いもあり、何点か購入させていただきました。
>情報が増え資料書籍も充実して、キットの向上に加えディテールアップパーツの数と
>精度がここまでくるとどこまで工作精度を求めるかの拘りとお小遣いとの相談だと思います。
私は年2〜4作品を製作していますが、労力と時間をかけてもできないようなパーツは新製品のキットの購入を控えて、その分をディテールアップパーツなどの購入資金に充てています。
2022/02/22 (Tue) 19:04:58
Re: ヴェスペの製作
- hiranuma
MausModelerの紹介はいいですね。
情報ありがとうございます。
断片的に見ていたのですがまとまって認識してはいませんでした。
これは使いたくなりますね。
私なら自作しかねないですが、流石にここまでの精度は手作りできません。
情報が増え資料書籍も充実して、キットの向上に加えディテールアップパーツの数と精度がここまでくるとどこまで工作精度を求めるかの拘りとお小遣いとの相談だと思います。
プラ板とプラ棒、伸ばしランナーはコストがかからず自在に作れるのでいいのですが。
2021/09/16 (Thu) 19:53:25
38(t)戦車S型
- 尾藤 満
ドラゴンのS型キットを組んでみました。
例によってパーツは選択式のうえ、組立説明書に誤りがあるので、参考になればとまとめてみました。
さて、38(t)戦車について調べていたら、興味深い本が蔵書の中から出てきたので、ご紹介します。
「第2次大戦のドイツの戦車」(文林堂)
発刊は1969年(昭和44年)で、タミヤのミリタリーミニチュアシリーズ第1弾の「ドイツ戦車兵セット」が発売された翌年になります。モデラーのために企画されたドイツ戦車の写真集としては、私の知る限りでは最初の本だと思います。「航空ファン別冊」と記載されているので疑問を持たれるかもしれませんが、「航空ファン」の原点はモデラー向けに実機資料などを提供する模型雑誌であり、この本はその戦車版といえるもので、その後多くの戦車の写真集が刊行されたことは古いモデラーならば、ご存知かと思います。
この本はⅠ号戦車からティーガー戦車までの記録写真と博物館保存車両の写真がメインになっています。
解説は実際にドイツで戦車などの兵器の開発状況を視察し「日本戦車の父」と呼ばれる原乙未生(はらとみお)元陸軍中将がドイツ戦車と各国の戦車について解説し、猪間俊三元陸軍技術中佐がドイツ戦車の歴史を書いており、元陸軍の技術者目線のドイツ戦車への興味深い話が掲載されています。
写真解説では戦車の型式の違いについても詳しく延べられていますが、情報や資料がない中での解説なので、研究が進んでいる現代から見ると誤りが多いのは仕方がないことですが、特にチェコ製の38(t)戦車については全くノーマークだったようで、イギリスから鹵獲した戦車(クルセーダーの試作車?)と解説していました。
2021/10/03 (Sun) 17:23:29
Re: 38(t)戦車S型
- 尾藤 満
かば◎さん
>ドラゴンのS型、まさに「うわ、こんなタイプまで出すんだ!?」でした。
このキットが無かったら、トライスターのB型とE/F型の2つが必要ですね。
>38(t)のフェンダーは (中略) 実車写真で見ると、「変わっている? まっすぐ? フェンダーがちょっとヘタっているだけ?」と、かなり微妙な感じです。尾藤さんのご意見はいかがでしょう。
実車では片側4枚で構成されており、その接合部の傾斜角度に違いがあって一直線ではないようですね。また、後方から見ると水平ではなく、雨水を排水しやすいように「ハ」の字にして取り付けられているなど結構、単純ではないようですね。
いつもながら鋭い観察眼に感服しています。
2021/10/03 (Sun) 11:56:20
Re: 38(t)戦車S型
- かば◎
Site
S型完成/製作記完結、お疲れ様です。
ドラゴンのS型、まさに「うわ、こんなタイプまで出すんだ!?」でした。
考えてみれば、「パンツァーメモ」の38(t)製作記シリーズとしても、“初ドラゴン”ですね(自走砲は除く)。
ところで、38(t)系でちょっと気になっていることがあります。
38(t)のフェンダーは緩やかに前上がりになっていますが、トライスターの38(t)では途中で角度が変わっていますが、ドラゴンのものは一直線ですよね?
確かトラクツの図面でも角度変化ありだったので、変わっている方が正解のような気がしますが、実車写真で見ると、「変わっている? まっすぐ? フェンダーがちょっとヘタっているだけ?」と、かなり微妙な感じです。尾藤さんのご意見はいかがでしょう。
2021/09/25 (Sat) 17:20:12
Re: 38(t)戦車S型
- 尾藤 満
hiranuma さん
>なにか違う気がすると思ったのは色合いでしょうか。
38(t)戦車を複数塗装するので、それぞれ塗料を変えてみました。
私の場合は正確な色にはこだわらないので、実験していますが、このS型の塗料は一番実車に近い色だと思います。次回作のG型は別のアプローチで挑戦していますので、ご期待ください。
>航空ファン別冊
この本はリアルタイムで購入したものでなく、古書店でたまたま見つけたものです。
当時の写真集は写真の質が悪く、解説も誤りがあるので、資料価値は少ないですが、現在の解説者では書けない内容を載せているので、別の意味で貴重だと思います。
また、解説者が旧軍関係者なので、Twitterではそちらに興味がある人から「いいね」を頂きました。
2021/09/25 (Sat) 15:12:02
Re: 38(t)戦車S型
- hiranuma
ドラゴンのS型キット素敵です。
なにか違う気がすると思ったのは色合いでしょうか。
作品ごとのに調色を変え塗料も変えておられるのが活きているのでしょう。
航空ファン別冊は、戦車に熱中していた頃に集めて眺めていたのを覚えています。
成人して仕事を始める際に処分してしまい、惜しいことをしたものです。
2021/09/20 (Mon) 19:16:21
Re: 38(t)戦車S型
- 尾藤 満
2021/09/20 (Mon) 10:36:51
Re: 38(t)戦車S型
- マンリーコ
上のコメントでドラのキットについて「前後のボギーの間隔が開きすぎ」と書いたのですが、自分の以前の記事を読み直したら「狭すぎ」の誤りでした。記憶に頼ってはいけませんね。申し訳ありません。
2021/09/17 (Fri) 20:46:09
Re: 38(t)戦車S型
- 尾藤 満
マンリーコさん
>S型のキットは組んだことがないのですが、G型のキットでは前後のボギーの間隔が開きすぎのように感じました。このキットではどうでしょうか…?
マンリーコさんのブログで拝見していました。
https://manrico.blog.fc2.com/blog-entry-2127.html
G型のキットが手元にないので断言できませんが、S型のキットのパーツは同じものだと思います。
間隔を狭くするには、いろいろな方法が考えられますが、今回の作例ではスルーしています。
いずれは挑戦したいですね。
2021/09/17 (Fri) 15:09:05
Re: 38(t)戦車S型
- マンリーコ
Site
いつも素晴らしい製作記事をありがとうございます。
こちらで、ドラの38tのキットが扱われるのは初めてでしょうか?
S型のキットは組んだことがないのですが、G型のキットでは前後のボギーの間隔が開きすぎのように感じました。このキットではどうでしょうか…?
2021/07/08 (Thu) 22:14:13
タミヤの38(t)戦車を考証に基づき作ってみた
- 尾藤 満
久しぶりにタミヤのキットを作りました。
組立説明書は親切で組みやすく、手強いキットばかり作っていた者としては、逆に物足りない気がします。
プラモデルを作る人の多くはスケールモデルであっても資料を参考にしないで組立説明書を見ながら作っていると思いますが、それが健全な楽しみ方だと私も認識しています。
また、重箱の隅をつついてキットの修正点(欠点ではない)を探し出すことを良しと思わない人がいる事も存じています。
しかし、資料と照合することが性分なので、タミヤのキットを調べていくと気になる箇所がいろいろと見つかりました。
有名なプロモデラーは模型雑誌などでキットレビューを書く場合は、メーカーや問屋、小売店に迷惑がかからないように気を遣うと聞いていました。私も雑誌で連載中の時は注意していましたが、このキットは販売から1年以上が経過し、私の発言はそれほどの影響力があるとは思われないので、遠慮無く書かせていただくことにしました。
なお、今回はタミヤのキットということで、初心者が多く見られると予想されるので、これまで以上に詳しく紹介してみました。
2021/09/10 (Fri) 21:28:35
Re: タミヤの38(t)戦車を考証に基づき作ってみた
- 尾藤 満
hiranumaさん
>最近のタミヤの新作で!?と思われるディテールが続いている
>もう少し抑えるべき箇所をチェックして作って欲しいと思います。
タミヤの設計者はAFV専門とは限らず、車や飛行機も担当されているようです。
また、社外協力者もおられるようですが、製品情報が他メーカーに漏れないように、社外協力者に対しては製品発表後しか製品情報を伝えていないようです。
これは、現用車両であれば、そのまま製品化できてあまり問題にはならないのですが、博物館に保存している車両を製品化するには、ご存知のとおりかなりの知識と経験が必要になるので、タミヤの現体制では、良い製品ができることは難しいでしょうね。
それをタミヤの関係者に理解してもらいたかったので、詳しい製作記事になったのです。
>起動輪、転輪、誘導輪、上部転輪それぞれの中心にボルトがありますが赤く塗ってあります。
>箱絵など見てもそうはなっていない様なのですが教えていただけますでしょうか。
ニップルと呼ばれるグリス(潤滑剤)注入口は注入後は赤く塗装して、注入済みを示したようです。これは必ず行われた訳ではなく、博物館の保存されている稼働可能な車体では見かけるので、ミュージアム・モデルを作っている私の作品では時々塗っています。
>転輪の中心にボルトが無いのですがバリエーションがあるものでしょうか。
Vadim Zadorozhny博物館(モスクワ)の38(t)戦車で、レストア時に誤って復元されたようです。
>アハトゥンク・パンツァー第8集を是非とも発刊していただきたいと思うのは私だけではないと思います。
2011年に入稿していますが、未だに書籍化されていません。たぶん、発刊は無理だと思いますので、この「パンツァーメモ」を通じて模型で紹介させていただいています。
2021/09/10 (Fri) 19:21:10
Re: タミヤの38(t)戦車を考証に基づき作ってみた
- hiranuma
38(t)の連作お疲れ様でした。
最近のタミヤの新作で!?と思われるディテールが続いていることの集大成がこの38(t)ですね。
※!?
・マーダー1のサスペンション
・KV-1の誘導輪
・ケッテンクラートのナンバープレート
(車体リアとトレーラーのナンバープレート部品とデカールが無いこと)
もう少し抑えるべき箇所をチェックして作って欲しいと思います。
38(t)の製作レポートを拝見して判らないことがあります。
起動輪、転輪、誘導輪、上部転輪それぞれの中心にボルトがありますが赤く塗ってあります。
箱絵など見てもそうはなっていない様なのですが教えていただけますでしょうか。
あわせて、B型の説明写真にある「現存車両(F型)のスリット有りの懸架装置」では転輪の中心にボルトが無いのですがバリエーションがあるものでしょうか。
説明が記述されているのに見落としていたら済みません。
アハトゥンク・パンツァー第8集を是非とも発刊していただきたいと思うのは私だけではないと思います。
2021/09/09 (Thu) 20:38:06
Re: タミヤの38(t)戦車を考証に基づき作ってみた
- 尾藤 満
かば◎さん、
>標準仕様に直すよりも、もっと大変なことになっている気が……(^^;
寄りによってバックミラーの位置を移動させた特異な車両を選んだとはタミヤも気付かなかったようですね。私がこの522号車を再現したのは、モデラーでなく、タミヤに気付いてもらいたかったからです。この思いがタミヤに届けば、よいのですが。
>私自身はもしマーキングの考証を最初からすることを考えると
第19装甲師団のマークはマークと認識しにくい形状なので、多くの人が写真を見ても師団マークだと気付かないのも無理はありません。
また、38(t)戦車はタミヤに限らず、トライスターやドラゴンにもマーキングに誤りがありますが、これはまとまった資料がこれまで無かったのが原因でした。そのため、私の製作記事が何らかのお役に立てればと思っています。
2021/09/09 (Thu) 16:01:15
Re: タミヤの38(t)戦車を考証に基づき作ってみた
- かば◎
Site
「タミヤのキットを、それが表現している仕様の通りに作る」というコンセプトですが、標準仕様に直すよりも、もっと大変なことになっている気が……(^^;
左右工具箱のバルケンクロイツと師団マークの位置ですが、「左右でバルケンクロイツと師団マークの間隔が違う」というより、「バルケンクロイツは工具箱の中央」「師団マークは工具箱前寄りの、前縁からほぼ一定の位置」という感じのように見えますね。
しかし、私自身はもしマーキングの考証を最初からすることを考えると、不鮮明な写真から「あー、うん、1って書いてあるね……」で済ませてしまいそうな気もします。やはり「ここは師団マークなのでは?」と疑えるだけの、注意深くドイツ戦車を観察している「場数の違い」を感じました(まあ、注意深さ自体も大いに違いそうですが)。
2021/08/29 (Sun) 15:22:44
Re: タミヤの38(t)戦車を考証に基づき作ってみた
- 尾藤 満
hiranumaさん
私もタミヤという会社が大好きですが、真実を伝えるために、このHPが炎上になることを覚悟で書いています。(笑) ネットで 多くの情報が手に入る時代ですが、何の根拠もない推測や個人的感想がいつの間にか真実と誤解されていることが散見されますので、誰でも納得していただけるように、これまで以上に写真資料などを駆使しています。
ただ、私がタミヤを攻撃している訳ではないのですが、そのように誤解される表現が見られましたら、ご指摘ください。
さて、タミヤコンでケッテンクラートを製作されているようですが、製作過程を含めて楽しく拝見したいと思います。
2021/08/29 (Sun) 14:12:42
Re: タミヤの38(t)戦車を考証に基づき作ってみた
- hiranuma
タミヤ 贔屓の私もこの製作レポートをみるとなんだこれ!というほど修正箇所が有り余っていますね。旧キットならともかく比較的最近のものなのに残念な気も。
尾藤さんの考証力が優れているうえ工作の徹底さで作り出す模型は素晴らしいです。
私が作るなら、やはり後部フェンダーにロケットランチャーを備え予備燃料タンクを引く姿がいいです。
2021/07/16 (Fri) 19:55:17
Re: タミヤの38(t)戦車を考証に基づき作ってみた
- 尾藤 満
かば◎さん
7月10日にタミヤから発売されたIV号戦車G型もアフリカ仕様と標準仕様のいずれかを選択できますし、その前に発売されたF型は標準仕様で設計されています。
38(t)戦車については装備品の位置がB型からほとんど変化がないので、C型では標準仕様としましたが、その他は師団別の仕様として作りました。
タミヤの38(t)戦車については標準仕様に改造する工作を誰かやると思うので、私はタミヤが特定化した仕様をトコトン調べて作ることにしました。
ただ、タミヤの熱烈なファンに対しては、納得していただきたいので「どこかのサイトや本で読んだことがある。」という曖昧な表現は避け、可能な限り証拠を示して説明していこうと考えています。そのため、これまで以上に展開が遅くなると思います。
また、YHさんの質問についてフォローしていただき、ありがとうございました。
2021/07/16 (Fri) 10:06:06
Re: タミヤの38(t)戦車を考証に基づき作ってみた
- かば◎
Site
タミヤの38(t)に関しては、私的には「これを標準仕様にするにはどうしたらよかろう?」というのをまず考えてしまうのですが(それが面倒臭そうなので結局買っていないのですが)、逆にタミヤのこの仕様を活かして突き詰めてみようというのは新鮮でした。
しかし、尾藤さんもいろいろ理由を推察しておられますが、タミヤがここまで個別の仕様に特化して模型化するというのも、ちょっと珍しい気がします。
>YHさん
横から失礼します。
I号戦車の底板が左右のギアハウジング部分でちょっと出っ張っているのは、確かトライスター等では再現されていませんが、ドラゴンのA型では不十分ではあるものの(部品の分割線自体は既存キット同様ですが、ギアハウジング下の平らな部分は)表現されていたと思います。
私が以前トライスターのキットを作ったときは(作っただけで塗っていませんが)床板左右を延長し、ギアハウジング部分のカーブも若干修正して辻褄合わせしました。
(↑名前横のリンクで当該製作記事を貼ってきます)
2021/07/11 (Sun) 19:51:32
Re: タミヤの38(t)戦車を考証に基づき作ってみた
- 尾藤 満
YHさん
>バルバロッサ開戦時の中央軍集団の車体を制作しようと思っていました
中央軍集団の第19装甲師団以外の車両の装備品については既に他の型式で紹介していますので、参考にしてください。
>車体前部装甲板の両端は変速機の形状に従って(と思います)大きく膨らんでいますが、
この膨らみは最終減速機と操行装置(ブレーキ)の収納部分ではないでしょうか?
なお、この掲示板は製作記事に対する意見、感想をみなさんに書いて頂いており、製作記事以外に対する質問については回答していません。これを許すと質問ばかり殺到してしまい、その回答をまとめるのに当方が困りますので・・・。
今後もこちらの事情をご理解の上、ご参照ください。
2021/07/11 (Sun) 16:50:56
Re: タミヤの38(t)戦車を考証に基づき作ってみた
- YH
尾藤先生
久しぶりに購入したキットがこのタミヤ38(t)で、制作を開始したところでした。
第19装甲師団以外の制作は大改造が伴うとのこと、バルバロッサ開戦時の中央軍集団の車体を制作しようと思っていましたので、先生の作業を真似てみようと思っています。
ところで、話は大きくそれますが、I号戦車について、以前より疑問に思っていたことを一点挙げたいと思います。車体前部装甲板と底板についてです。
車体前部装甲板の両端は変速機の形状に従って(と思います)大きく膨らんでいますが、私にはこのRが底板と接する個所は、前部装甲板の平らな部分が底板と当たっている位置より前に出ているように見えます。A型だとPanzer Tracts 1-1のP. 1-64の写真はかなり明瞭にその状態が写っています。同本の図面はA/B型ともそのように線が引かれているようです。
Ground Power 2000年4月号ドイツI号戦車のP.20/21の写真も前からの写真ですが、変速機カバーのカーブを描いている溶接線も前部装甲板と底板の接点のところまでは届いていないように見えます。
これを再現した模型がないのが不思議なのですが、先生のご意見を伺いたく。
2021/07/10 (Sat) 20:10:04
Re: タミヤの38(t)戦車を考証に基づき作ってみた
- 尾藤 満
マンリーコさん、
>フェンダー左右の雑具箱はオプションではなくて、「一択」なんですね。標準的な仕様が組めないのは、少々残念な気がします。
もしかするとバリエーション展開があるかもと期待しています。
2021/07/10 (Sat) 17:11:05
Re: タミヤの38(t)戦車を考証に基づき作ってみた
- マンリーコ
Site
始まりましたね!
F型とE型の違いがよくわかりました。
このキットは買っていないのですが、フェンダー左右の雑具箱はオプションではなくて、「一択」なんですね。標準的な仕様が組めないのは、少々残念な気がします。
2021/07/10 (Sat) 10:59:25
Re: タミヤの38(t)戦車を考証に基づき作ってみた
- 尾藤 満
hiranumaさん
>興味が湧きます。
>楽しみにしております。
hiranumaさんから言われると緊張します。(笑)
タミヤのキットなので、期待されるような徹底工作はしていません。ごめんなさい。
しかし、押さえるところは根拠に基づき、手を加えていますので、お楽しみに。
2021/07/09 (Fri) 13:06:46
Re: タミヤの38(t)戦車を考証に基づき作ってみた
- hiranuma
>遠慮無く書かせていただくことにしました。
>これまで以上に詳しく紹介してみました。
タミヤ贔屓の私は今回のレポートは、より興味が湧きます。
楽しみにしております。
2021/06/03 (Thu) 19:41:01
38(t)戦車E型
- 尾藤 満
トラスターから38(t)戦車E/F型の発売が発表されたのは、2006年5月に開催された静岡ホビーショーの会場でした。(写真はその時に私が撮影した同社の完成見本)
38(t)戦車は1941年6月のバルバロッサ作戦(ロシア侵攻)において4個師団に主力戦車として配備され、非力ながらⅢ号戦車に代わって機動力を生かして活躍しました。しかし、キットはイタレリやマケットなどの古い製品しかなく、E/F型においては製品化さえもされていませんでした。このキットはその空白を埋めるもので、起動輪などのパーツは実物に近くづけるために薄く成形され、これまでの同社のキットの経験を生かして組みやすくなったこともあり、評価が高かった印象がありました。
しかし、このE/F型キットも起爆剤となってドラゴン、トランペッター、イタレリ、タミヤから次々と製品化されてきました。これらのキットで共通しているのが、パルバロッサ作戦時の第19装甲師団所属車両を再現していることで、これについてはタミヤのキットを用いたF型の製作記事でたっぷりと紹介する予定なので、今回のE型の作例では第20装甲師団所属車両を選んでみました。
この師団についてもD型で紹介した第12装甲師団所属車両と同様にあまり知られていませんが、後に戦車エースとなるオットー・カリウスが最初に配属され装填手として乗車したのが、同師団第21戦車連隊の38(t)戦車だと知れば、少しは興味がわいてこないでしょうか?
2021/07/10 (Sat) 20:16:23
Re: 38(t)戦車E型
- 尾藤 満
マンリーコさん
>成型色が青っぽいグレー
購入したことがないのでネットで確認したら、シャーマングレーといわれてもおかしくない色ですね。
2021/07/10 (Sat) 17:19:22
Re: 38(t)戦車E型
- マンリーコ
Site
余談ですが、青っぽい塗装ということで、昔のフジミ1/76の「プラガ戦車」を思い出しました。
実は私の38tモデリングの「原点」はイタレリではなく、フジミなんです。
なぜか成型色が青っぽいグレーで、当時はまだ塗装をしていなかったので、独特の存在感(?)がありました。厳密な考証に基づいていたわけではないと思いますが、あながち的外れではなかったのかな…と。
2021/07/04 (Sun) 08:42:12
Re: 38(t)戦車E型
- 尾藤 満
マンリーコさん
塗料に関してはシビアでないので、参考にしないでください。
本当のドゥンケルグラウは黒に近く、暗いので、
塗装していた時はコロナに負けないように明るくしたいという気分で塗りました。
E型やF型の区別は誤っていなければ、各自の判断でよいと思います。
これからもいろいろなメーカーの戦車を作って楽しませてください。
2021/07/03 (Sat) 22:21:41
Re: 38(t)戦車E型
- マンリーコ
このちょっと青みがっかった明るいグレー、いいですね。
クレオスの新しいジャーマングレーのシリーズ(?)、私も入手して4号B型で試してみたのですが、かなり独特な色で、これまでに作った他のバリエーションと並べるのには具合が悪いので、使用を見送りました。
E型とF型の違いですが、E型の途中からマフラーの位置が高くなっているならば、少なくともマフラーが低いものはE型と言って差し支えないんでしょうか?
E/F型と称しているキットが多く、そのまま表記している作品をよく見かけますが、少なくとも作った本人は「〇型だ」と主張した方がいいと思うんですよね。外観に差がなければ、本人が言えばそうなるわけで(笑)。
2021/06/26 (Sat) 06:15:00
Re: 38(t)戦車E型
- 尾藤 満
hiranumaさん
フェンダー上のモールドの削り取りのうち、雑具箱や工具が装着する部分は隠れるので適当に削っています。
スミコンで最新作のBA-3を超絶工作をされるhiranumaさんから比べると大したことないですよ。最近のキットは大変良くできているので、工作意欲がわかないという気持ちに共感しますが、次回作のタミヤの38(t)戦車は別の方向で料理してみましたので、お楽しみに。
2021/06/25 (Fri) 17:16:09
Re: 38(t)戦車E型
- hiranuma
>フェンダー上のモールドを削り取りました。
写真を見るときれいに削り取られているのですが、これはかなり難しいことで
通常はできないことに思えるのです。
各所のディテールアップを再現されているのが当たり前の様に見えますが尋常ではないと
敬服を込めてコメントさせていただきます。
凄いです。
2021/06/09 (Wed) 20:17:39
Re: 38(t)戦車E型
- 尾藤 満
マンリーコさん
私の質問に答えていただき、ありがとうございます。
私もトライスターのキットが好きです。設計者の熱意(愛)が感じられます。
タミヤはF型で、ドラゴンはS型で紹介しますが、やはりタミヤは初心者向けで、組み立てやすいですね。
2021/06/08 (Tue) 21:20:36
Re: 38(t)戦車E型
- マンリーコ
タミヤは未作ですが、それ以前のキットではトライスターが好きですね。往年のイタラエレイを思い出させるテイストだと思います。
トランペッターは目立たないですが、いいキットだと思います。装甲列車からの別売とは知りませんでした。
ドラゴンは、第2転輪と第3転輪の間隔が広いのが気になりますが、S型は貴重ですね♪
2021/06/07 (Mon) 21:06:05
Re: 38(t)戦車E型
- 尾藤 満
マンリーコさん
>両者の違いについても、解説をお願いします!
E型とF型の違いについてはF型の製作記事の中で紹介したいと思います。
マンリーコさんは各社の38(t)戦車のキットを作られているので大変参考になりますが、どのメーカーのキットがお気に入りですか?
2021/06/06 (Sun) 20:41:27
Re: 38(t)戦車E型
- マンリーコ
製作記事、楽しみです。
イタレリの新キット以外は、いずれもE/F型と表記されているのですが、両者の違いについても、解説をお願いします!
2021/05/20 (Thu) 19:55:46
38(t)戦車D型
- 尾藤 満
C型に続き、マイナーなD型の製作にお付き合いいただき、ありがとうございます。作例の第12装甲師団のバルバロッサ作戦時の車両について「あの部隊の戦車だね」なんて説明できる人なんてそんなにいないでしょうね。私も知りませんでした。
しかし、3連装の発煙弾発射機を装備したこの戦車を作るにつれて、この車両の魅力にどっぷりと引き込まれてしまいました。この発射機の装備って知らない人が見みれば、ロケットランチャーなどの武器に見えて強そうじゃないですか。カッコイイ!!
また、どこかのメーカーが既存キットに改造パーツと専用デカールを付ければ、売れるのではという妄想は私だけでしょうか?
2021/07/16 (Fri) 19:54:15
Re: 38(t)戦車D型
- 尾藤 満
かば◎さん
トレーラーの車輪については他のタイプのホイールカバーも確認できるので、統一規格品ではなかったようですね。ご推察、ありがとうございました。
2021/07/16 (Fri) 10:53:03
Re: 38(t)戦車D型
- かば◎
Site
燃料補給用トレーラーの写真に関してですが、BA-20とはハブキャップ部分の比率がだいぶ違い、BA-20用車輪の流用とは思えません。
オペルの乗用車でもホイール周囲が細かい穴開きになっているものがあるようなので、その辺の民生用からのものではないでしょうか。
2021/05/23 (Sun) 09:56:37
Re: 38(t)戦車D型
- 尾藤 満
hiranumaさん
>写真のトレーラーですが車輪がBA-20のモノの様です。
ホィールが特徴的なので判ります。
キットの箱絵を掲載しましたが、大変よく似てますね。情報提供ありがとうございます。
この写真の38(t)戦車は新品なのでロシア侵攻初期に撮影したものであり、そこで調達したとは考えられません。この車輪をどこで調達したのか気になります。
マンリーコさん
>マケットからA~Dのコンパチと銘打ったキットが出ていたと思いますが、絶対に(?)こんな配慮はしていないですよね(笑)。
38(t)戦車の研究はまだまだ途上であり、マケットに限らず、考証に難があるキットが多いですね。今後、E型からG型まで紹介していきますが、マンリーコさんの各社のキットレビューは参考になります。今後もキットを作った感想などを教えて下さい。
>クレオスのジャーマングレー"ドゥンケルグラウ"3色
戦車の車体色については結構うるさい人がいますが、私はあまり気にしていません。
そのため、38(t)戦車ではいろいろと試しており、感想などいただけたら嬉しいです。
2021/05/23 (Sun) 08:04:28
Re: 38(t)戦車D型
- マンリーコ
クレオスのジャーマングレー"ドゥンケルグラウ"3色(513,514,515)、つい最近存在を知って試してみました(
https://manrico.blog.fc2.com/blog-entry-3452.html)。
私の印象としては、513が昔のパンツァーカラーに近く、514と5はかなり青味が強く感じます。
それはそれでおもしろいのですが、他のバリエーションと並べたときに、ちょっと違和感が大きいので、使い方を考える必要があるかな…と思っています。
2021/05/23 (Sun) 07:56:25
Re: 38(t)戦車D型
- マンリーコ
いつもながら緻密な考証と、素晴らしい工作に敬服します。
C型との最大の違いは、ターレットリングガードの追加ということでよさそうですね。
この工作は、昔、イタレリのキットでやったような記憶があります…。
マケットからA~Dのコンパチと銘打ったキットが出ていたと思いますが、絶対に(?)こんな配慮はしていないですよね(笑)。
2021/05/22 (Sat) 23:18:15
Re: 38(t)戦車D型
- hiranuma
写真のトレーラーですが車輪がBA-20のモノの様です。
ホィールが特徴的なので判ります。
現地調達したロシア製を改造したのか車輪だけ利用しているのか。
大砲を分捕り自走砲に使ったのと同じですね。
2021/05/22 (Sat) 20:39:17
Re: 38(t)戦車D型
- 尾藤 満
hiranumaさん、
>左右の第三転輪に突起した輪が付いているのは乗車用のステップでしょうか?
製作記事にも書きましたが、私も乗車用ステップ(足掛け)だと考えています。車体左側には車体と砲塔に手すりがボルト留めされていますが、転輪が大きく乗車できないので、この戦車連隊では転輪に足掛けを付けたのではないでしょうか。それも右側にもあり、全車両ではないにしても多くの車両に付けられていることが写真から確認できます。
>引っ張っているのは予備燃料でしょうか、運用に適したトレーラーですね。
これも製作記事に書きましたが予備燃料です。ロシア侵攻において燃料補給が困難だと予想されたので、ジェリカン10個分の200リットル入りドラム缶をトレーラーに載せて牽引できるようにしており、そのための牽引ピントルが車体後部に取り付けられました。
画像はworld war photosからの引用で、38(t)戦車はこちら
https://www.worldwarphotos.info/gallery/germany/tanks-2-3/panzer-38t/
2021/05/22 (Sat) 17:20:36
Re: 38(t)戦車D型
- hiranuma
毎回正確な考証に基づいた精密工作、塗装に感心しております。
ロケットランチャー付きのD型イイですね異形さが受けて売れそうです(笑)。
引っ張っているのは予備燃料でしょうか、運用に適したトレーラーですね。
一つ質問です。
左右の第三転輪に突起した輪が付いているのは乗車用のステップでしょうか?